セレクトショップ「パリゴ」のラインアップの柱は、最新モードとエイジレススタイル。パリのカフェでお茶を楽しむ80代の素敵なマダム。年齢を重ねるほどにおしゃれが磨かれる、そんな女性がこれから日本でも増えてくるはず。会長が海外を視察している時、パリで目にしたおしゃれなマダムの姿から「パリゴ」の品揃えのコンセプト“エイジレス”が生まれました。
それを体現するかのように、フレンチカジュアルが流行しだした頃、おしゃれが大好きで、背伸びしてお店を覗いてくださっていた高校生のお客様が、大学生になり、社会人になり、そしてママになっても来てくださっています。お客様に寄り添うことはもちろん、予想を上回る感動をお届けすることで、このお付き合いが続いていると確信しています。

2022年3月、私たちは、GINZA SIXに「JAPAN DENIM」の旗艦店をオープンしました。これは、単なるデニムブランドのショップではなく、私たちの本社がある尾道市に隣接する福山市及び岡山県井原市を中心とした日本のデニムの聖地のさらなる価値創造と、貴重な技術を未来へ繋ぐための後継者育成という大きなミッションがあります。

この地域には、デニムの前身となる絣が作られていたという背景があり、現在も糸を作る“紡績”、糸を藍で染める“染色”、糸を織り生地にする“織布”、生地から製品を作る“縫製”、洗いやダメージを施す“加工”という技術が受け継がれ、それぞれの工房が隣接。この価値と感性の高いクリエーターたちを繋げることで、世界へ発信し、産地の更なるブランディングと地域産業の活性化に貢献したいと考えています。

情報のるつぼの中にいるといっても過言ではない私たちの毎日。情報はあくまで情報であり、リアリティはありません。
そこで私たちは、リアルなコトやモノを通じて「パリゴ」が考えるライフスタイルや価値観を発信したいと考え、2004年を皮切りに、自社ビルの「アクセ広島」を中心に「a DAY by ACCÈS」と名付けたイベントを開催してきました。

トップモデルたちがショップをランウェイに見立て、お客様の目の前をウォーキングするファッションショー、セレブリティな気分が味わえるシャンパンやフードのおもてなし、DJやマジック、ダンスなどパフォーマンスの数々…クリエイティビティの高いこのイベントは、大切なお客様にリアルを体感していただき、「パリゴ」にロイヤリティを感じていただくと同時に、業界での注目度アップにも貢献しました。また、イベントの開催で積み重ねた経験値や培われた各方面の方々との関係性は、財産となり、新たな価値を生み出す原動力にもなっています。

株式会社アクセが発信する21世紀のファッション建築「アクセ広島」は2003年にオープン。ファサードのガラスウォールとライトコートから自然の光を取り込むポスト・モダンなアーキテクチャーは、木の質感と相まって、建築から20年を経た今も、未来的であり同時に暖かさも感じさせる空間であると自負しています。

中には、直営店「パリゴ」をはじめ、日本を代表するセレクトショップやくつろいで食事やお茶をお楽しみいただけるカフェレストランが入っています。多様な業態をインショップに持つビルディングでありながらガーデンでありたい、商業スペースでありながら憩いの場でありたい、という私たちの理想をみごとに実現しています。