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Japan denim デニムの聖地を未来へ

2019年にブランドとして誕生し、2023年3月GINZA SIXに旗艦店をオープンさせた「JAPAN DENIM」は、第2の事業の柱と位置づけ全社で取り組みを進めているところです。本社のある広島県尾道市から車で東へ約30分にある福山市を中心とした世界的なデニムの産地とクリエーターを繋ぎ、発信力を高めるとともに、後継者不足に悩む地域の貴重な物づくりの技術を次世代へ繋ぐというミッションがあります。

なぜ、福山がデニムの産地になったのか。それは江戸時代に遡ります。初代藩主の水野勝成が綿花栽培を推奨し、国内有数の綿花産地となり、それを使った製織や染色が盛んになりました。やがて日本三大絣に数えられる備後絣が生まれます。藍染による厚手生地の織布である絣の技術は、戦後、デニム生地の製造に転用されるようになり、岡山県井原市と合わせて国産デニムの8割を手掛ける日本最大の生産地となりました。

デニム技術の高さを次世代へ繋ぎたい

デニム生産には、5つのプロセスがあります。糸を作る“紡績”、糸を藍で染める“染色”、糸を織り生地にする“織布”、生地から製品を作る“縫製”、洗いやダメージを施す“加工”。専務でバイヤーの髙垣道夫は、福山に約70ある工場へ足を運び、世界に誇ることができる高い技術があることに感動。この素晴らしさを次世代へ繋がなければ!という思いにかられたのが、「JAPAN DENIM」が生まれるきっかけです。高い技術がひとつの産地に集まっていることも非常に貴重なこと。個々の事業者ではなく、産地全体を盛り上げるために、潜在的なお客様のニーズ、バイイングで関係性を築いてきたクリエーターを繋いで、新たなデニムのコレクションを作ろうと考えたのです。

デニムに精通したお客様に喜んでいただけるブランドに声をかけ、作りたいものに合う事業者に繋げる。ブランド単体では、最低ロットの確保が難しい生地は、ブランドを越えて紹介するなど、細やかな対応で生産事業者とブランドをコーディネートし、可能性を広げていければと考えています。

SDGsに配慮したモノづくりへ

SDGsは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略。国連に加盟している193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために17の開発目標が設定されています。その中でも「JAPAN DENIM」 は、環境や社会に配慮したマテリアリティ(重要課題)を設定し、デニム事業を通して持続可能な社会の実現を目指しています。

デニムを作る綿花は、アフリカの最貧国と言われるブルキナファソで栽培。農家の支援や学校、井戸の建設に寄与しています。また、デニムを作る工場では、重油や洗浄薬剤の使用料を削減するなど、環境負荷を低減するための技術開発も進んでいます。

01 NATURE

JAPAN DENIMは2030年までに
サプライチェーン全体でCO2排出を50%削減し、
2050年までCO2排出ゼロを目指します。

自然環境保護の為、エコ染色システムによってインディゴ染色された糸で織られた生地を積極的に採用。エコ染色システムは、染色工程における全ての廃水を、瀬戸内海水質規制に基づき排水処理を行い、重油使用量を従来の使用量約40%削減出来るボイラーシステムを導入し、常温電解水を使用することで、洗浄薬材の軽減やCO2排出削減に寄与し環境に優しい染色方法である。

再生可能エネルギーである太陽光パネルの設置や、天然ガスの使用量を重油からクリーンエネルギーに切り替えるなど、環境負荷の低減に努めています。また排水処理後に出る汚泥を地域の方々の家庭から出る生ごみとバイオ処理することによって汚泥を堆肥化し、汚泥排出を削減している。

02 HUMAN

アフリカ貧困国「ブルキナファソ」の綿糸採用

アフリカ貧困国である「ブルキナファソ」は、綿花を栽培しており、同国の綿糸を使用した生地を商品化することで、日本ブルキナファソ友好協会を通じてブルキナファソの農家を支援し、現地の学校、井戸の建設に寄与している。

03 SUSTAINABILITY

持続可能な事業活動

地球環境を守りながらサスティナブルな事業活動を通して、社会に貢献する。農薬不使用のオーガニックコットン・再生繊維の採用、レーザー加工や低温バイオ加工・オゾン加工により水・薬剤使用量を低減させ、下げ札やショッピングバッグにはFSC認証紙を使用するなど、環境に配慮したサスティナブルな事業活動を行っている。

2次元コードに地域活性化の
思いを込めて

「JAPAN DENIM」の製品には、産地事業者名にアクセスできる2次元コードを印字したラベルを付けています。産地を視覚化することで、事業者の情報が、消費者はもちろん、日本のアパレル関係者や海外の市場にも認知されることを狙っています。販売チャンネルが増えることで、生産量が増え、売上が安定。また、日本のデニムの聖地というブランディングを行うことで、就業希望者の増大に寄与し、新たな雇用の創出にも繋がると考えています。

「JAPAN DENIM」のこれから

私たちは当初、CSR(Corporate Social Responsibility)社会貢献の意識を強く持って取り組んでいました。取り組みを進めるうちに、本当の意味で持続可能性な事業にするためには、CSV(Creating Shared Value)共通価値の創造を目指す必要があると感じ、より深く事業に取り組み、多くの人を巻き込みながら世界を舞台に躍動したいと考えています。

Brand list コラボレーション実績ブランド

Achievement 今までの実績

  • 2019. 03

    「GINZA SIX」にて開催したPOP UP SHOPにて製品をローンチ

  • 2019. 08

    備後地域商工会議所 新事業アワード2019 商業サービス業部門『大賞』受賞

  • 2020. 02

    イタリア・ミラノにて開催される国際生地展示会「MILANO UNICA」に出展。

  • 2020. 03

    フランス・パリにて開催される国際製品展示会「TRANOI」に出展。

  • 2021. 02

    バーチャルショールーム開設

  • 2022. 03

    「GINZA SIX4Fに1年間の限定店をOPEN  

  • 2023. 01

    経済産業省が選ぶ、繊維産業において優れた技術や取組をしている企業「次代を担う繊維産業企業100選」に、JAPAN DENIMの取組が選出されました。

  • 2023. 03

    GINZA SIX4Fに初となる旗艦店をOPEN。
    旗艦店で勤務するスタッフ全員が「ジーンズソムリエ」の資格を取得しており、高い接客技術とプロフェッショナルな知識を持ち合わせています。

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